スイスの時計メーカー、オメガ(OMEGA)本社は、OMEGAを代表するモデル「コンステレーション」の最新コレクションの日本での本格展開にあたり、オメガ『コンステレーション×アート展』を4月23日~5月16日、東京・銀座で開催している。入場無料。

23日に開かれたオメガ『コンステレーション×アート展』プレス向け内覧会

同展では、「星座」という意味を持つコンステレーションにちなみ、臼井英之氏や田幡浩一氏、八木澤優紀氏、MOOK 1氏をはじめとする9人の新進気鋭のアーティストによる、星や時をテーマとした作品が、オメガを代表するモデル「コンステレーション」の時計とともに展示されている。開催初日の23日には、会場のニコラス・G・ハイエック センター14階「シテ・ドゥ・タン・ギンザ」で、プレス向けの内覧会が行われた。

スウォッチ グループ ジャパン オメガ事業部 事業本部長のクリストフ・サビオ氏

内覧会では、スウォッチ グループ ジャパン オメガ事業部 事業本部長のクリストフ・サビオ氏が、「時計づくりには200個以上の部品を使っており、それ自体が一つのアート。そこで、アートとコラボレーションして時計を展示することを考えた。今回の展示に満足している」と話した。

円中にある砂鉄のラインが刻一刻と変化していく『回転する時間』という名のアートを展示した臼井氏は、「自分の想像力を超えるような面白い動きが表現できた。二度と同じようなラインはできないようになっている。(アートの下に展示されている)砂鉄の上の時計(という展示方法)が気にいっている」と話していた。

『TIME FACTORY』と題したアートを展示した八木澤氏は、「時計は時間を認識するものだけど、今回のアートでは、時間そのものを作る機械をイメージして作った」と自身の作品について説明。田幡氏は、『track and trace,spatial(crystal cluster)』と題した作品について、「水晶の結晶が分解されて解体していく様子を、アクリルに描いた絵で3層構造で表現した。水晶の結晶は数百年、数千年かけて結晶化すると聞いていたので、(それが分解される姿を見てもらうことで)時のはかなさ、移ろいやすさを感じていただければ」と話していた。

八木澤優紀氏の『TIME FACTORY』

映像作品と時計を組み合わせた『GRACE AT NIGHT』という作品を展示しているMOOK 1氏は、「一般的には昼間のほうが物がよく見えると思われているが、それは私達が太陽の光を浴びてステージ上にいる状態。逆に、夜になるとスポットライトが星座(コンステレーション)に当たり、暗い中でよく映えて見えるのではないか。それを、抽象的な映像で表現してみた」と話していた。

MOOK 1氏の『GRACE AT NIGHT』

会場ではこのほか、俳優の竹中直人氏の絵画なども展示されている。期間中は、会場に併設されたカフェスペースにて、ル ショコラ ドゥ アッシュの辻口博啓パティシエによるスイーツも楽しめるほか、指揮者の西本智実氏らを招いてのトークショーも催される。