Digital Inspiration: A Technology Blog on Software and Web Applications

インターネットを利用するにあたって欠かせないサービスのひとつにWikipediaがある。Wikipediaにまとめられている膨大な情報は調べ物をするときに便利に活用できる。これまでWikipediaでなんらかの情報を調べたユーザは少なくないだろう。Wikipediaに掲載されている記事で、たとえば必要になるものだけをまとめて自分だけの書籍や雑誌が作れるとしたら、これはなかなか便利なことだ。

Download & Print Multiple Wikipedia Articles to a Single PDF Fileにおいてそれを実現する方法が紹介されている。Wikipediaに実験的に導入されている機能を使って、複数の記事をひとつのPDFファイルにまとめるというものだ。ブラウザにエクステンションやプラグインをインストールする必要がなく、Wikipediaが提供している機能だけで実現できる。ネットに接続できない移動中に読むコンテンツとしてPDFを作成したり、資料としてまとめておくなど広い活用シーンが考えられる。

ひとつ残念なことは、日本語で提供されているコンテンツにはまだこの機能が提供されていないことだ。今のところ英語版で同機能が提供されている。しかし便利な機能なので、ここで取り上げておきたい。

Wikipediaのベータ機能を有効化

Book creator機能を開始

JavaのページにBook creatorのガジェットが表示されている

日本語のJavaのページには表示されない

作成するPDFブックのタイトルとサブタイトルを入力

生成されたPDFブック

作業内容自体はWikipediaのベータ機能である『Book creator』を使うというもの。Wikipediaにログインしてベータ機能を有効にしたらBook creatorから同機能を起動する。同機能を起動すると記事の上部にBook creatorのガジェットが表示されるようになるため、PDFにまとめたい記事を表示させて随時追加していけばいい。

まとめたい記事を追加し終わったら「Show book」をクリックして作成ページへ。タイトルとサブタイトルの入力を終えたら右下にある「Download」ボタンを押す。PDFファイルの生成作業が開始され、生成が完了するとダウンロードできるようになる。英語記事に対して提供されているベータ機能だが、どうやら日本語を含む記事もPDFへの変換自身はできるようだ。