MetaMoji、XBRL活用ソフト「MashIQ XBRL Report」評価版の無償提供を開始

      [2010/04/21]

    MetaMoJi 代表取締役社長 浮川和宣氏

    MetaMojiは4月20日、XBRLデータに対応したレポート作成・活用ソフト「MashIQ XBRL Report」評価版の無償提供を開始した。当面は英語版のみとなっており、日本語版については「年度内の提供開始を予定」としている。

    XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、財務情報の作成・流通・再利用を想定して標準化されたXMLベースの仕様。金融庁「EDINET」や東証「TDNet」、国税庁「e-Tax」の報告用データ形式としてすでに活用されており、米国証券取引委員会(SEC)や欧州中央銀行など、海外の多くの機関でも採用されている。

    同ソフトにおける主なターゲットはアナリストや機関投資家、個人投資家、コンサルタント。「自身の視点で分析を行う」ようなユーザーにとって、アナリストレポートなどの「データの付加価値」を増大させることが同ツールの役割の1つとされている。

    MetaMoJi 代表取締役専務 浮川初子氏

    同社によると、「これまでのXBRLはシステム間のデータ処理のフォーマットとしての用途に留まっており、広く利用されるまでには至っていなかった」という。また、利用されるとしても、いったんCSV形式に書き出して別のツールにデータを渡すなど、複雑さや元本性の面で問題があった。

    「MashIQ XBRL Report」は、単一のツールでXBRLデータの読み込み、処理、表計算、レポート作成、HTMLやPDFへの出力といった一連の操作が可能となっている。そのため、ユーザーが手軽にXBRLデータを扱えるようになるほか、(データの複製が発生しないことによる)元本性も保証される。

    このようなレポートの作成にも対応

    XBRLデータの閲覧については既存のツールでも実現できるが、「MashIQ XBRL Report」の特徴は「インタラクティブに比較・分析が行える」(同社)ことにあるという。また、企業や業種によって勘定科目は異なるため、単純な横並びでは比較できないケースも多いが、同ツールでは異なるタクソノミ(実際の財務データが収められているファイルについて、その中のデータが何を表すのかを定義しているファイル)間における勘定科目の揺れを吸収するため、容易な比較・分析作業を実現できる。

    EDINETで公開されている財務情報を基に「MashIQ XBRL Report」で複数の企業比較を行った例

    技術面ではさらに、新たに「Inline XBRL」に対応。同ツールで書き出すHTML内にXBRLのタグを埋め込めるようになっており、(ブラウザ上では単なる数字しか見えない)数値に「企業」「期」「勘定科目」といった特定の意味を持たせることができる。これによって情報の再利用性が生まれ、分析への活用が容易になる。

    出力データ(HTML)内の数値にXBRLタグを埋め込んで意味を持たせることができる

    同ツールは当面はクライアントアプリケーションと技術支援コミュニティサイトの提供に留まるが、同社は「順次、ユーザー同士でデータ共有や議論ができるようなSNS的なコミュニティサイトといったサーバーサイドでの機能も提供予定」としている。また、価格等の詳細は未定だが、来年前半からの有償化が想定されている。

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