日本人宇宙飛行士である山崎直子宇宙飛行士らを乗せ、日本時間2010年4月5日午後7時21分に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立ったスペースシャトル「ディスカバリー号(Discovery)」は4月20日22時08分(日本時間)、米国航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センター(KSC:John F. Kennedy Space Center)に着陸、地球への帰還を果たし、15日と2時間47分にわたるミッションを終えた。

KSCに着陸するディスカバリー号

当初は4月19日中の地球帰還が予定されていたが、KSCの天候不良のため、20日へと延期されていた。また、20日も1度目の帰還は天候不良となり、2回目の挑戦での帰還となった。

今回の着陸へ向けた飛行経路

山崎宇宙飛行士らが担当したSTS-131/19Aミッションは、スペースシャトルによるISSの組立・補給フライトとしては33回目のフライトとなり、補給物資や実験ラックなどを多目的補給モジュール1「レオナルド」に搭載してISSへ運搬、山崎宇宙飛行士もロードマスター(物資移送責任者)として、物資作業の取りまとめを行ったほか、ISSに長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士と共同でさまざまな活動を行った。

なお、スペースシャトルは2010年の引退が予定されており、打ち上げは全体で残り3回、打ち上げ予定はSTS-132が「アトランティス号」、STS-134が「エンデバー号」となっており、ディスカバリー号も9月のSTS-133の打ち上げをもって引退する予定である。