Robert’s talk

Robert Nyman氏がHTML Validator - Robert's talkにおいてChrome向けのHTMLバリデータエクステンションを公開した。同氏はこれまでにいくつもFirefox向けのエクステンションを開発している。HTML Validatorは簡単に扱うことができて便利。紹介されている内容をまとめると次のとおり。

HTML Validatorの特徴
自動または手動でHTMLの検証を実施可能。W3C Validatorを使い、インラインで処理することもW3C Validatorへ処理を飛ばすこともできる。
HTML Validatorのアイコンはアドレスバーの右側に表示される。ページにエラーがなければ緑色で0と表示され、エラーがあれば赤色でエラー数が表示される。エラー一覧はページ下にダイアログがポップアップする。
HTML Validatorの設定内容
自動的に検証を実施するかどうか。
デフォルトの検証動作をインライン実行にするか外部に飛ばすか。
エラーダイアログの出現タイミングの設定。
アイコンをクリックした時の動作。
タイムアウトを実施するかどうか。
読み込み中のインジゲータを表示するかどうか。

HTML Validatorのページ。クリック一発でインストール

設定はHTML Validatorアイコンをクリックしても、拡張ページからたどっても実施できる

ショートカット処理 Windows / Linux Mac OS X
ページ検証実施 Ctrl-Shift-V Cmd-Shift-V
ローカルページ検証実施 Ctrl-Shift-A Cmd-Shift-A
エラーダイアログ閉じる ECS ESC

検証でエラーが発生しない場合

検証でエラーが発生する場合

Robert Nyman氏はこれまでのFirefoxエクステンションの開発を踏まえ、Chromeエクステンション開発の利点を次のように紹介している。

Firefoxエクステンション開発と比較したChromeエクステンション開発の特徴
HTML、CSS、JavaScriptのみで開発が可能で、ほかのスキルが必要ない。
Webブラウザの再起動を実施する必要がなく、迅速な開発が可能。
設定の保存にlocalStrageを利用できる。
アドオンの配布サイトへの登録にレビューが必要なく、自分の制御のもとで作業できる。

ブラウザエクステンションはFirefoxの最大の魅力のひとつ。すでに2万を越えるエクステンションやアドオンがあり、Firefoxユーザの利用を支えている。Chromeがエクステンションに対応したのはFirefoxから比べればだいぶ後になってからの話だが、エクステンション開発が簡単に実施できるとされており、驚異的なスピードでエクステンションを増やし続けている。