The WebKit Open Source Project

AppleのAnders Carlsson氏およびSam Weinig氏から次期フレームワークとなる「WebKit2」に関する話題が[webkit-dev] Announcing WebKit2にて発表された。WebKitはSafariやChromeなどのブラウザの基盤として使われているフレームワーク。WebKit2はWebKitのメジャーアップグレードバージョンにあたる。現在開発が進められており、WebKitとは一部APIの互換性が失われることからWebKit2とメジャーバージョンが変更されているという。WebKit2の主な特徴は次のとおり。

WebKit2の主な特徴
スプリットプロセス(プロセス独立)を考慮して組み上げたフレームワーク。WebKitとはAPI互換性が失われる部分がある。
プロセスの分離モデルはChromeによく似ている。最大の違いはプロセスハンドリングをWebKit2フレームワームそのものに統合している点。このため、WebKit2を採用するアプリケーションはそのままプロセス分離の恩恵にあずかることができる。

WebKit2に関する概要はWebKit2 - WebKitにまとまっている。メジャーブラウザの中でもっとも最初にマルチプロセスアーキテクチャでリリースしたのはIE8。Chromeははじめからマルチプロセスアーキテクチャで登場した。Firefoxは3.6.4から一部の機能(OOPP)をプロセス分離する方向。メジャーブラウザはマルチプロセスアーキテクチャが主流になりつつある。