立教大学は4月2日、富士通による携帯電話を活用したSaaS型「安否確認サービス」を、災害発生時の安全確保対策として同学の学生や教職員約2万名に対して4月1日より運用開始したことを発表した。

同サービスは、富士通のSaaS型「緊急連絡/安否確認サービス」を利用したもので、パンデミックや災害発生時などの緊急時に大学から学生の携帯電話に対して緊急連絡メールを送信したり、学生からの安否確認メールを受信することによって学生の安否状況を確認したりすることができる。

安否確認メールのイメージ

具体的には、大学側から送信された安否確認メールに対し、学生が「あ」の1文字を入力して返信すれば「無事」を知らせることとなり、「か」の1文字を入力して返信した場合は「負傷」を知らせることができるようになっている。また大学側は、同サービスの自動集計機能によってこのような安否確認結果をリアルタイムで把握することが可能となる。

富士通が提供する「緊急連絡/安否確認サービス」は、2010年4月時点で約170社に導入されているが、大学としての2万人規模での「安否確認サービス」の展開は全国初となるという。立教大学はこのサービスについて、「平常時は学生向けの広報や教職員向けの業務連絡手段などとしてのサービス展開を検討している」としている。

なお同サービスは、情報セキュリティ格付の最高ランク「AAAis」を取得している富士通の館林データセンターで運用管理されており、セキュリティ対策は万全だという。

富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」の概要