米Brightcoveは29日(現地時間)、HTML5対応デバイス向けにWebビデオを配信するフレームワーク「Brightcove Experience for HTML5」を発表した。iPadやiPhone/ iPod touchなど、HTML5のみをサポートするFlash非対応デバイスの登場によって生じたWebビデオ配信のギャップを埋めるソリューションになる。

Brightcove Experience for HTML5は、インテリジェントなデバイス検出、プレイリスト・レンダリング、H.264ビデオ再生などをサポートする。Brightcoveと契約している顧客は無料で利用可能。4月3日(4月3日)のiPad米国発売に向けた準備作業を今から進められる。Brightcoveはまた、年内にプレイヤー環境のカスタマイズとブランディング対応、広告配信、分析、共有など、他のプラットフォーム向けBrightcove Experienceに含まれる機能をHTML5向けでも実現する計画を明らかにした。

1月末の「iPad」発表イベントでのデモではNew York TimesのFlashコンテンツがiPadで再生されなかった。New York Timesは「Brightcove Experience for HTML5」を用いてiPad対応を進めているという

Brightcoveは今年1月にオンライン配信プラットフォームを、Yahoo! TV Widgets、Boxee、Roku、VUDUなどインターネット対応のTVプラットフォームに拡張。2月には「Brightcove Mobile Experience for Flash Player 10.1」を発表するなど、クロス-スクリーンなWebビデオ体験の実現を推進させている。