Intelが今年1月にノートPC向けプロセッサラインナップの一新を発表して以降、長らくメジャーアップデートのなかったAppleのMacBook Proに新製品が発表されるのではという期待が高まっている。そうした中、なかなか新情報が出ないことに業を煮やしたMacファンの1人が同社CEOのSteve Jobs氏にメールを送ってみたところ、「Not to worry.」(心配するな)と心強い返事が戻ってきたという。

同件を報じているのはMacRumorsだ。Intelが1月に「Core i7」「Core i5」「Core i3」のラインナップを一新して以来、これら最新プロセッサを使った新製品を心待ちにするユーザーはMacやWindowsを問わず多く存在する。実際、MacにおいてはMacBook Pro、MacBook Air、Mac Proなどの製品ラインナップは長らくアップデートが行われておらず、「このタイミングで新製品が発表されるのでは?」と期待するユーザーも多い。

だが台湾Digitimesなどの報道によれば、現在これらプロセッサは極端な供給不足に悩まされており、Intelは優先順位の高い顧客メーカーに供給を絞って商品をまわしている状態だという。大手でいえばAcerなどがトップ顧客にリストアップされているが、従来までであればAppleもこうした上顧客の1つだ。こうした話は依然として推測の域を出ず、当初製品が登場すると噂されていた3月中旬になってもMac製品のアップデートが行われないのは、プロセッサの部品不足に起因するものだとも考えられている。

そうした中、MacRumorsのある読者が、iPadに夢中な現在のAppleに対して新型MacBook Proをいつまで待てばいいのかSteve Jobs氏に直談判してみたという。「秘匿性の必要は理解していますが、MacBook ProとMac Proに関するビジョンがないことに傷心しています。答えは期待しませんが、何十人もの人間をMac道へと導いた人間として、悲しみながらこのメールを書いています」とJobs氏にメールを送ったところ、思いがけず本人から冒頭の「Not to worry.」の返信がきたという。ただの慰めかもしれないが、iPadが一段落ついたら何かしらのアクションがある予告かもしれない。