情報通信研究機構(NICT)は、試験的に「週刊宇宙天気ニュース」の番組配信を開始したことを発表した。番組はNICTのWebサイト上で視聴することが可能で、YouTubeやPodcastでも配信を行っている。

宇宙天気は、衛星通信・短波通信、地上・衛星放送、衛星測位、宇宙飛行士被ばく管理、アマチュア無線や科学教育などで利用されているもので、同番組では、太陽から電離層までの宇宙空間の電磁環境(宇宙天気)の概況と予報が配信される。

週刊宇宙天気ニュースの番組配信の様子

番組は約4分間の構成で、今週の宇宙天気概況と次週の太陽/太陽風/地磁気/電離層の各予報、豆知識/インタビューのコーナーから構成され、太陽から電離層まで宇宙天気全体の概況と予報を理解しやすく整理している。

配信内容イメージ

なお、同番組は全16回放送が計画されており、2010年5月まで配信が行われる予定。5月以降については、番組の有効性や評価により継続的に製作するか否かの検討が行われるほか、将来的には民間放送での配信も検討していくとしている。また、動画像にメタデータを貼るMPEG-7の技術を用いることで、宇宙天気セマンティックWebデータベースと連携するサービスの構築も進めているという。