英CSRは3月18日、オーディオ処理プラットフォームとハンドセット向けBluetooth無線技術を1チップに搭載した「CSR7810」を発表した。

オーディオ処理プラットフォームとハンドセット向けBluetooth無線技術を1チップに搭載した「CSR7810」

同製品は、Bluetoothとオーディオ処理機能を1チップに搭載することで、「製造コストの削減」、「設計統合時間の短縮化」、「全体のPCB上のスペースの削減」が可能となるほか、製品開発者は、CSRのBluetoothデバイスを搭載した既存のハンドセット設計を、CSR7810へとアップグレードすることができ、ノイズキャンセレーションのメリットを享受することが可能となる。

ノイズキャンセレーションは、1台または2台のマイク(デジタルまたはアナログ)から送信される信号を使うことで、送信された音声信号からバックグラウンド・ノイズの除去を実現。また、デュアルマイク・ノイズキャンセレーションは、発信者の声と周囲の環境音を「聞き取り」、2つの信号間の違いを判断することで、可聴性の向上を実現する。

また、「Audibility Enhancementアルゴリズム」は、イヤホンのボリュームを動的に調節することで、受信する音質を向上させ、バックグラウンド・ノイズの補正を実行する。加えて同製品には、CVC(クリア・ボイス・キャプチャ)ハンズフリー技術による「Voice Equalisation and Echo Cancellation for Speakerphone mode」を搭載。これによるスピーカモードは、単一のマイクノイズ低減機能とエコーキャンセレーションアルゴリズムを用いることで、送受信されるオーディオの品質を向上させることができる。そのため、携帯電話は、優れた音質を維持しながらスピーカーフォンのサポートを可能とする。