中国のインフレ動向が欧米市場に与える影響は - 米雇用関連指標にも注目

FXオンラインジャパンが最新のデイリーコメントをお届けする。中国の消費者物価指数(CPI)は市場予想2.3%を上回り、2.7%上昇という結果となった。これを受け株式市場は下落。将来の金融引き締めを警戒してか円買いへの動きとなり、2週間ぶりにつけた90.82円も現在は値を消し、90円前半での推移となっている。

USD/JPY 15分足

上記の動向を踏まえ15分の短期軸で見ると、90.50-89.50円の1円幅を50銭刻みで見ておけばターゲットが見つけやすいか。

上は90.50円を抜け91円をトライできるかが焦点。逆に下は90.00円割れの89.50を抜けるのか、この点に注目したい。

USD/JPY 日足

一方、スパンを広げ日足で見ると、ここ数カ月88-92円での推移が多く、指標等での大きなサプライズや、発言等で大きな動きがなければ、このレンジをどちらかに大きく抜けるタイミングではないように思われる。また、テクニカルの面でもどちらか一方に振れるサインが点灯しているようにも見えないことから、現状バイアスはニュートラルと見て、海外勢参入後の方向性を見極めたいところ。

その後NYタイムに入り、22:30に米新規失業保険申請件数と1月貿易収支が発表される。注目は前者か。前回の46.9万件に対し今回の予想値は46万件前後。先週末の米雇用統計の結果も踏まえれば、雇用情勢は確実に改善傾向にあることがうかがえる。

仮に市場予想以上の内容となれば、株式市場は素直に好感する可能性が高い。昨日の1月卸売在庫で予想以上の減少率を示せば、小売セクターの売上高も前年比で堅調な伸び率を示している。このような状況下で雇用改善期待が強まれば、更なる内需拡大観測を喚起し、小売、不動産そして金融といった幅広い銘柄が強気の基調を維持する公算が大きくなろう。また、指数上昇の牽引役であるハイテクセクターでも続伸期待が高まろう。

逆に市場予想を下回った場合、ウォール街株価指数は10600ドル到達による達成感が出始めている一方、SPX500種でも1150ドル手前で上値が抑えられる傾向となっていることから、調整色を強める可能性が出てこよう。

明日発表予定の2月の小売売上高や3月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値も見極めたいと言う思惑が出始めている点にも、留意した方が良いかもしれない。

為替市場は、NY勢が中国の経済動向をどのようにとらえるかがポイントになる。

リスクテイクが高まれば欧州通貨や資源国通貨での買い戻しが優勢となり、円やドルは軟調な地合いとなることが考えられる。

一方で、アジアンタイムでは資源需要の縮小観測から豪ドルやNZDが対ドル&円で売り優勢の展開となる場面も見られた。また、時間外でのWITは軟調な地合いが継続すれば、金価格も1100ドルへ向けて下落基調を強めていたことも資源国通貨売りの材料とされた模様。 現在のところ、市場では中国の金融政策に対し意見が分かれており、NYで商品相場や株式市場がどちらに動くかは不透明だが、仮に下落基調が強まればリスク回避の動きから円相場はクロス円を中心に円高へ振れ、他のストレートではドル高基調になると思われる。

財政リスクの高まりからユーロやポンドが売られやすい地合いであることは周知の通りだが、本日RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を2.50%に据え置いた際、ボラードRBNZ総裁が将来の利上げに関し否定的な見方を示したことから、欧州通貨以上に下落基調を強める可能性もある。対ドルでは0.70のラインを既にブレイクしているため、次は0.69のラインブレイク及び0.68ミドル付近まで下落するかが注目。対円では17時半現在で63円台を維持してはいるが、この水準を下抜けた場合、62円ミドルが第一の下落ポイントとして浮上する。

ウォール街株価指数 時間足

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