4月3日(米国時間)にiPadとともに提供が開始されるとみられるAppleの電子ブック販売サービス「iBookstore」だが、AppleInsiderはオスカー授賞式のあった7日夜に放送されたiPadのプレミアCMの画像を元に、そこで販売されるiBookの価格帯が8~15ドル程度であることを予測している。また、iPad画面下部に米大手新聞New York Timesのロゴらしきボタンが配置されており、話題になっている。

これが問題のカット。解像度が低いため非常にわかりづらいが、値札が確認できるだろう。画面下部にNew York Timesのロゴらしきボタンが配置されている

これは米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞のオスカー授賞式が行われる7日夜のプレミアナイトに合わせ、Appleが配信を行ったiPadのCM内のワンカットで確認できる。下記がその問題の画像だが、一瞬で画面が切り替わるため確認するのが難しい。CM自体はAppleのiPadページでも閲覧できる

ここでは「True Compass: A Memoir」が14.99ドル、「Three Cups of Tea: One Man's Journey to Change the World... One Child at a Time」が7.99ドルという2つの価格が確認できるほか、12.99ドルや9.99ドルという価格が確認できる。少なくとも、iBookの価格帯が8~15ドルあたりにあることがわかる。

なお、このオスカー授賞式では、レッドカーペットに米Apple CEOのSteve Jobs氏が出現したことが話題になっているが、その理由として前述のプレミアCMの件もあり「iPadの宣伝では?」といった指摘が一部であった(実際、筆者もそう思っていた)。だがSan Diego News Networkの8日(現地時間)の報道によれば、会場に現れたJobs氏に対して訪問の目的を聞いたところ「『Up』(邦題: カールじいさんの空飛ぶ家)を見に来た」と返答したという。

すっかり忘れていたが、Jobs氏は『Up』を制作したPixarのCEOであり、現在は親会社の米Disneyの個人筆頭株主だ。Upはアカデミー賞の長編アニメーション部門を受賞しており、同氏が授賞式会場に顔を出すのはごく当たり前の話かもしれない。なお、The Legion of Extraordinary DancersディレクターのJon Chu氏が会場に現れたJobs氏と撮ったツーショット写真がAppleInsiderに掲載されている。ニコニコ笑顔を浮かべてスーツと蝶ネクタイで決めた同氏のレアカットを拝むことができる。