アイシェアは8日、国土交通省の観光立国推進本部が現在検討中の「大型連休の分散化」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は2月16日~19日の期間、同社が提供するメール転送サービス「CLUB BBQ」会員を対象に実施され、全国の20代~40代の男女462人から有効回答を得た。

同調査で地域ごとの大型連休分散化について尋ねたところ、「とても賛成(7.6%)」と「どちらかというと賛成(26.0%)」を合わせた33.5%が「賛成」と回答。一方、「とても反対(30.3%)」と「どちらかというと反対(36.1%)」を合わせた「反対」は66.5%と「賛成」の約2倍となった。

「地域ごとに大型連休の取得日が変わることをどう思いますか?」アイシェア調べ

反対の理由には、「帰省しても親と休みが合わず親孝行できない」といった違う地域の人との交流を心配するコメントが寄せられたほか、「地域をまたいだ仕事先との取引が噛み合わず、弱者が取引先に合わせる形になり、仕事を休めない」「本社・支社のある会社では休めない人が出てくる」など、仕事に関係したものも多数見られた。一方、賛成の理由の多くが、「道路や公共交通機関の混雑が回避できる」「観光地が混まない」といった混雑緩和に関係した意見だった。

次に、土日に合わせて国民の祝日を月曜日に設定する「ハッピーマンデー」の廃止について聞くと、「とても賛成(20.3%)」と「どちらかというと賛成(30.7%)」の合計51.1%が「賛成」。それに対して「とても反対(22.1%)」と「どちらかというと反対(26.8%)」を合わせた48.9%が「反対」と答え、意見が2つに分かれる結果となった。

賛成の理由としては、「祝日の本来の意味が分かるから」「月曜日の休みが多すぎて困っていたから」などの意見が挙がった。また、反対の理由には、「せっかくハッピーマンデーに慣れたので」といったコメントが寄せられた。