International Rectifier(IR)は2月24日、GaNデバイスを搭載したDC/DCコンバータ用マルチチップモジュール「iP2010」「iP2011」のサンプル出荷を開始したことを発表した。

DC/DCコンバータ用マルチチップモジュール「iP2010」「iP2011」の製品イメージ

2製品ともに、同社のマルチスイッチのモノリシックGaNパワー・デバイス向け高速駆動IC「PowIRtune」を搭載。これらのデバイスは、Siベースのマルチチップ・モジュールに比べて2倍以上高速なスイッチング周波数とより高い効率を実現するために、フリップチップ・パッケージに実装されている。

iP2010は、入力電圧範囲が7V~13.2V、出力電圧範囲は0.6V~5.5V、最大出力電流は30A。最高動作周波数は3MHzとなっている。一方のiP2011は、iP2010と同じピン配置、入力電圧範囲、出力電圧範囲だが、最高動作周波数は5MHzで、最大出力電流は20Aとなっている。

いずれも実装面積が小さいLGAパッケージを採用。低損失かつパッケージの裏表両面から放熱が可能だ。なお、サンプル価格は2500個購入時の参考価格で、iP2010TRPbFが9.00ドル、iP2011TRPbFが6.00ドルとなっている。