米Googleが、モバイル電子メール・ソリューションを開発するreMailを買収した。同時に「reMail for Gmail」という、iPhoneでGmailをオフライン利用できるようにする人気iPhoneアプリをApp Storeから引き下げさせた。
スマートフォンの電子メール・アプリケーションの多くは、メッセージをローカルに保存せず、メッセージを開いたり検索するたびにメールサーバにアクセスする。これによりストレージに限りのあるモバイル端末で効率的かつ安全に電子メールを扱えるが、メッセージをブラウズする反応は遅くなる。
iPhone/iPod touchアプリ「reMail for Gmail」は、ユーザーが端末を使用していないときにGmailのメッセージをiPhoneにダウンロードし、オフラインでのメッセージ閲覧や、高速で機能的なメッセージ検索を可能にする。たとえばiPhone標準搭載のMailで約10秒を要するフルテキスト検索が、reMailでは約2秒で完了する。また海外旅行などデータローミングが発生するケースでreMailを使えば、過去のメッセージにアクセスする際の通信コストを抑えられる。reMailによると、メッセージのダウンロードに必要なストレージは1,000通で5MB程度。10万通でも500MBに収まる。
reMailを設立したGabor Cselle氏によると、iPhone用reMailの提供中止はreMailとGoogleが協議して決めた。買収が明らかになった17日(米国時間)時点で、すでにApp Storeから削除されている。iPhone用reMailユーザーにはプレミア機能を無料提供するが、今後アップデートはなく、技術サポートも3月末で打ち切りになる。
reMailの今後については、Cselle氏がプロダクトマネジャーとしてGmailチームに加わることを除いて不明だ。GoogleブランドでiPhone用reMailが復活する可能性はきわめて低いと言える。オフライン機能はGoogleが抱える課題の1つであり、reMailの技術がこのままGmail検索やGoogleのモバイルプラットフォームへと統合されていくと考えるのが自然だ。今回の買収については、TechCrunchのMG Siegler氏のように「(reMailは)iPhone標準搭載の電子メールアプリよりも使い勝手が良い。そのiPhone用のベスト電子メールアプリの1つに死刑宣告を下すだけで(Googleは)満足しているはずだ」とする見方もある。
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