JR貨物は10日、新型機関車「HD300型」を導入すると発表した。現在、主に貨物駅構内で貨車の入換作業に従事するディーゼル機関車「DE10型」を置き換えるとのこと。3月に試作1号機「HD300-901」が落成する予定。

JR貨物「HD300-901」

車両の形式名称「HD300」は、「H」がハイブリッドを示し、「D」はアルファベットの4番目で、動力車軸が4本であることを示す。「300」は主電動機の種類で、同期発動機とのこと。901は試作車(900番台)の1号機であることを示す。量産車は1から付番するとのこと。

同機関車の中核は、ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の双方の動力源を協調運転する「ハイブリッドシステム」で、同社が2009年より開発を進めてきた高性能電池技術を組み合わせる。現在の「DE10型」と比較して、排出ガス は30 - 40%以上の減少、騒音レベルは10db以下の低減を目標としているとのこと。さらに、エンジンの効率的な運転と回生ブレーキの活用により、CO2排出量も大幅な低減が期待できるという。

新旧機関車の性能比較表