The DNS is a hierarchical naming system for computers, services, or any resource connected to the Internet or a private network.

Googleは2009年12月3日(米国時間)、DNSサービス「Google Public DNS」の提供を開始した。Google Public DNSはWebを高速化するというGoogleの取り組みのひとつ。安定して高速なレスポンスを実現するDNSサービスを提供することでブラウザやWebサービスの動作を高速化しようというもの。DNSとして「8.8.8.8」または「8.8.4.4」を設定すればよいとされている。安定して高速なレスポンスをすると評価されている。

1月27日(協定世界時)、GoogleのエンジニアとNeustar/UltraDNSのエンジニアの4人連名でInternet Engineering Task Force (IETF)に対してDNSに対する新しいエクステンション提案された。数カ月後にはインターネットスタンダードとして承認されることを目指すとしている。

タイトル Client IP information in DNS requests
概要 権威ネームサーバに対してクライアントのリカージブリゾルバではなくクライアントのネットワークアドレスに基づいた返信を実施できるようにEDNS0エクステンションを利用する方法の提案
URL http://www.ietf.org/id/draft-vandergaast-edns-client-ip-00.txt
提案者 C. Contavalli氏、W. van der Gaast氏、S. Leach氏、D. Rodden氏

現在のインターネットではユーザから直接権威ネームサーバが利用されるケースは少なく、ほとんどの場合でISPが提供しているDNSリゾルバやオープンに提供されているDNSサービスを経由して権威ネームサーバへのアクセスが実施される。権威ネームサーバはDNSリゾルバの送ってくるIPを判断の基準としてそのIPに近いサーバを利用するように返事を返す。このため、送られてくるIPと実際のユーザのIPがネットワーク的に大きく離れているようなケースでは、ネットワーク的に遠くに存在するようなサーバの情報を返すというケースもでてきてしまう。これではあまり効率の良い情報を返しているとはいいがたい。

今回提案されたエクステンションは、DNSメッセージにおいてEDNS0オプション([RFC2671])にクライアントのIP情報を含められるようにしようというもの。権威ネームサーバはクライアントのIPを知ることでより適切なサーバ情報をクライアントに返すことができるようになるという。プライバシ保護のため、含めるIPアドレスは先頭から24ビット分と説明されている。