日立アプライアンスは29日、冷凍冷蔵庫の新モデル「FIESTA」(R-S27ZMV)「SLIM COMPACT」(R-27ZS)(R-S30ZMW)「SLIM TWIN」(R-Z370)を発表した。発売は、R-S27ZMVとR-27ZSが2月上旬、R-S30ZMWとR-Z370が3月上旬を予定している。価格はすべてオープンで、市場価格は、R-S27ZMVが10万円前後、R-27ZSが9万円前後、R-S30ZMWが13万円前後、R-Z370が16万円前後と予想される。

インバーター制御の採用で、大幅に省エネ性能がアップした、新「FIESTA」

「FIESTA」(R-S27ZMV)は、同じくFIESTAの「RS-27YMV」の後継機種。旧機種は、幅54cm×高さ149.5cm×奥行き62.5cmという、コンパクトな3ドア冷凍冷蔵庫(定格内容積265L)で、このクラスとしては珍しい自動製氷機能を搭載し、冷気を直接当てない「うるおいいチルド」も装備するなど、単身者向けの多機能冷凍冷蔵庫の定番となっていたモデルだ。SLIM COMPACTは、新たに設定されたシリーズ。「R-27ZS」は、「R-27YS」の後継機種で、R-S30ZMWは「SLIM 300」(R-S30YMV)の後継モデルとなっている。R-27YSはFIESTAから自動製氷機能を除いた3ドアモデルで、R-S30YMVは54cm幅で300Lの定格内容積を実現した3ドアモデルとなっていた。

新モデルの最大の特徴となっているのが、インバーター制御の採用。これにより、旧機種に比べ、年間消費電力量は、FIESTAとSLIM COMPACTのR-27ZSでは480kWh/年から370kWh/年へ、SLIM COMPACTのR-S30ZMWでは、510kWh/年から350kWh/年へと減少している。また2010年省エネ基準達成率も、FIESTAとSLIM COMPACTのR-27ZSが101%から131%へ、SLIM COMPACTのR-S30ZMWでは100%から130%へと向上した。

定格内容積は、R-S30YMVのみ変更。SLIM 300では300L(冷蔵室170L/野菜室66L/冷凍室64L)だった定格庫内容積は、R-S30YMVでは302L(冷蔵室171L/冷凍室66L/野菜室65L)に増えている(FIESTAとSLIM COMPACTのR-27ZSは、冷蔵室146L/冷凍室65L/野菜室54L)。

なお、「SLIM TWIN」(R-Z370)は、「ハイクラス365」(R-Y370)の後継機種となっているが、従来機よりインバーター制御は導入されており、変更された点は、本体色がカームゴールドからブライトシルバーとなった点のみとなっている。

こちらも、インバーター制御の導入で、省エネ性能がアップした「SLIM COMPACT」の265Lモデルと302Lモデル

スリムなフレンチドアの「SLIM TWIN」は、カラーの変更のみ