東京メトロはこのほど、丸ノ内線用の02系車両をリニューアルすると発表した。モーターの交換や内装のリフォームを実施し、14年ぶりに車体側面に波模様「サインウェーブ」を復活させるという。

リニューアル後の02系外観イメージ

丸ノ内線で活躍した300形(地下鉄博物館)

サインウェーブは、1954(昭和29)年の丸ノ内線開業時から使用されたデザインで、丸ノ内線車両のシンボルとして親しまれていたという。しかし、現在運行している02系では採用されず、1996(平成8)年に全列車が02系になったため消滅したとのこと。今回のサインウェーブ復活は約14年ぶり。「多くのお客様から懐かしむ声を頂いて、リニューアルを期に復活させることにした」(同社)。

02系のリニューアルはこのほか、モーターに最新型の千代田線向け16000系と同じ永久磁石式同期型モータ(PMSM) を採用し、約10%の消費電力量削減を図る。内装は開業時に活躍した300形と同じ薄いサーモンピンク系の配色とする。ドアの上に17インチワイド液晶を2画面配置し、乗り換え案内や駅設備案内等の情報提供を実施する。また、本年秋以降に冷房能力を強化して快適性を向上する。最初の車両は2月に営業運転を開始し、他の車両も順次リニューアルを実施する予定。