日経HRは1月8日、同社が運営する日経キャリアNET会員のメーカー技術者を対象に実施した「働いてみたい」企業に関するアンケートの結果を発表した。同調査では、「仕事の満足度」、「転職の際に望む年収の上昇幅」についても聞いている。

同調査において、「働いてみたい会社」のトップに選ばれたのはパナソニックだった。これに、ホンダ、ソニーが続いており、ランキング上位には電機、自動車、機械の業界を代表する企業が並んでいる。

日本経済新聞が昨年8月3日に発表した「主要企業の研究開発費ランキング」の上位に入っている企業が同調査でも上位にランクインしており、同社では、エンジニアは業界大手に加えて研究開発に力を入れている企業への転職を望んでいると分析している。

メーカー技術者が「働いてみたい会社」トップ10 資料:日経HR

順位 企業名 人数
1位 パナソニック 99人
2位 ホンダ 97人
3位 ソニー 86人
4位 トヨタ自動車 85人
5位 キヤノン 69人
6位 任天堂 59人
7位 東芝 46人
7位 シャープ 46人
9位 三菱重工業 44人
10位 デンソー 38人

仕事内容に対する満足度は、全体では「非常に満足」が5.0%、「満足」が28.9%、「どちらともいえない」が34.6%、「不満」が23.8%、「非常に不満」が7.7%という結果になった。年齢別に見ると、「非常に満足」または「満足」を回答した人は、20歳代が30.0%、30歳代が32.7%、40歳代が34.2%、50歳代以上が37.1%と、年齢が高いほど満足度は上がっている。反対に「非常に不満」または「不満」と回答した人は、20歳代が36.7%、30歳代が39.0%、40歳代が29.7%、50歳代以上が20.9%と、30歳代が最も高く、50歳代以上の倍近くまで達している。

また、転職に際して希望する年収のアップ額は、「特に年収アップは望まない」が32.4%と最も多い結果となった。ただ反対に、500万円以上のアップを希望する人も29.1%に上っている。同調査では転職する理由ときっかけについても聞いているが、その回答の3位に「給与や待遇への不満」が入っており、同回答とリンクする結果となった。

転職に際して希望する年収アップの希望額 資料:日経HR