現在無料のベータテストが行われているMicrosoftの「Office 2010」だが、同社は1月5日(米国時間)、Office 2010の米国での販売価格を発表した。

Office 2010は以前にMicrosoftがアナウンスしていたように、「Microsoft Office Starter 2010」と「Product Key Card」という2つの新しい提供形態が用意されている。Office StarterはWordとExcelの基本機能のみが利用可能な機能限定版のOfficeという位置付けで、広告表示などの機能が付与される代わりに低価格で利用できるという特徴がある(価格は未定)。またOEM経由のプリインストールでのみ提供され、市販は行われない。Office Starterのプリインストールされたマシンを所有するユーザーは、「Product Key Card」と呼ばれるプロダクトキーのみが記されたカードを購入することで、それまでStarterのソフトウェアにかけられていたプロテクトが解除され、フル機能のOfficeへとアップグレードが可能になる。

なお、今回のMicrosoftの発表によれば、フル機能版のOfficeとして提供されるのは「Office Home and Student」「Office Home and Business」「Office Professional」「Office Professional Academic」の4種類で、StarterからProduct Key Cardを用いてアップグレード可能なバージョンはこのうちAcademic版を除く3つのエディションとなる。フルパッケージのBox版とProduct Key Cardを用いた場合の価格内訳は下記の表の通り。

バージョン ボックス版 Product Key Card
Office Home and Student 149ドル 119ドル
Office Home and Business 279ドル 199ドル
Office Professional 499ドル 349ドル
Office Professional Academic 99ドル N/A

Office Home and Studentはファミリーパックとして提供されるもので、1つの家庭で最大3台までのPCで利用が可能(ボックス版購入時)。また、他の3つのエディションのボックス版については、1パッケージに対し最大2台のPCでの利用が可能となっている。なお、Product Key Cardは1台のPCに対してのみしか利用できない。Microsoftによれば、Product Key Cardはリテーラーや代理店などを通して購入可能だという。

また、4つのエディションに含まれるOffice製品の内訳は下記になる。2つのOffice Professional版ではこのほか、Webブラウザを介してOfficeが利用できるOffice Web Appsの機能が同梱される。