【NASAからのおくりもの】冬の夜空にきらめく銀河の向こうのスノーボール

      [2010/01/05]

    年の初めは新しいことだけでなく、途中で投げ出したことをふたたび始めるのにちょうどいいきっかけを与えてくれる。久々の更新となったこのコーナーであるが、今年もたくさんの貴重な画像を紹介していきたいと思う。

    2010年の最初にお届けするのは、つめたく澄んだ真冬の空に雪のようにきらめく球状星団「M13」をハッブル宇宙望遠鏡(HST)がとらえたものである。

    地球から2万5,000光年先、ヘルクレス座にある球状星団「M13」。北半球で見える球状星団としては最大。ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ「WFPC2」が過去に撮影した画像に、同じくハッブルの掃天観測用高性能カメラ「ACS」による画像を合成している

    M13には10万を超える星々が、直径150光年の球状空間に所狭しと詰まっている。中心部に向かうほどその密度は高くなり、我々の太陽系の100倍以上にもなるという。あまりにも互いの距離が近すぎるため、ときどき星どうしの衝突が起こり、その余波で新たな星(blue straggler: 青色はぐれ星)が生まれることもある。

    球状星団を構成する星は、年老いた星が多いとされている。このM13にも、銀河系の星々よりもずっと昔に誕生したものが多い。ちなみに赤みがかって見えるのは赤色巨星 - 生涯を終えようとしている状態の恒星である。青く輝く星はまだ若く、その温度も高い。

    月のない夜であれば、肉眼でもなんとか見えるM13。双眼鏡であれば、銀河の向こうにあるスノーボールが(ぼんやりとだが)判別できるはずだ。

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