Operaは12月22日、同社プロダクトの開発版等を公開する「Opera Labs」において、「Opera 10.5 pre-alpha」をリリースしたことを発表した。

Opera 10.5 pre-alphaは、現在alpha版が公開されている「Opera 10.20」のさらにその先でのリリースが予定されている開発途上版。"pre"という接頭語がついていることからもわかるとおり、alpha版よりも前段階のものとして提供されている。Operaが開発中の高速JavaScriptエンジン「Carakan」を搭載したことなどから注目度が高く、Operaユーザーに向けた少し早めのクリスマスプレゼントとして、異例の早期公開となった。

Opera 10.5 pre-alphaの主な特徴は以下のとおり。

  • JavaScriptエンジンにCarakanを採用。Windows 7でのテストでは、Opera 10.10に搭載されたJavaScriptエンジン「Futhark」に比べて約7.5倍の処理性能を実現している
  • HTMLレンダリングエンジンの新版「Presto 2.5」を搭載。CSS 3およびHTML 5の一部をサポートするなど、多くの機能強化が施されている
  • 新ベクターグラフィックライブラリ「Vega」を搭載。Windows 7でのテストでは、Opera 10.10に比べ約3倍の処理速度を実現

そのほかにも、Windows版ではWindows 7の「Aero Peek」や「Jump List」に対応したほか、Mac版ではCocoaによる全面リライトを行い、ツールバーの統合やマルチタッチジェスチャーのサポートが行われている。また、タブ/ウィンドウを閉じると閲覧履歴などが自動削除される「Private tab」、「Private window」などの新機能も追加されている。

こちらのWebサイトからダウンロードできるので、興味のある方は試してほしい。

Windows版の画面(Private tabを開いたときのもの)

Mac版の画面