台湾VIA Technologiesは10日(現地時間)、グラフィックス統合型チップセットの新製品として「VIA VN1000」を発表した。同社のチップセットとして初めてDirectX 10.1世代のGPUコアを内蔵したほか、新たにDDR3メモリにも対応した。省スペースPCやオールインワンPCなどの市場を狙う。

新チップセット「VIA VN1000」

Nano/C7など同社製CPUをサポートするチップセット。最大の特徴は、GPUとしてDirectX 10.1世代の「VIA Chrome 520」を内蔵したことだ。これまで、VX800/855などに内蔵されていたChrome9に比べるとパフォーマンスは大幅に向上しており、Windows 7のAeroも快適に利用できる。また、メモリはDDR2-667/800に加え、DDR3-800/1066にも対応した。

ノースブリッジの「VN1000」とサウスブリッジの「VT8261」という2チップ構成となっており、あわせて最大12ワットという電力効率の高さも謳う。

VN1000のブロックダイアグラム

ビデオエンジン「ChromotionHD 2.0」を搭載しており、H.264、WMV、MPEG-2/4などに対応する動画再生支援機能が利用可能。ディスプレイ出力としては、VGA/DVIに加えて、DisplayPortやHDMIにも対応した。そのほかインタフェースには、PCI Express x8/x1、PCI、IDE、シリアルATA、USB 2.0などが用意されている。

先日、同社からはディスクリートGPUの「Chrome 435 ULP」を搭載したMini-ITXマザーボード「VB8003」が発売されたばかり(製品レビューはこちら。新チップセットのVN1000については、具体的な搭載製品はまだ明らかになっていないが、同社によれば、Mini-ITXマザーボードで開発する計画もあるとか。