ペイント&アニメーションソフト「PICMO」

チェリコ・エンターテインメントは、専門知識がなくても簡単にアニメーションを制作できるペイント&アニメーションソフト「PICMO」を発表した。発売日は2010年1月1日。価格はパッケージ版1万2,800円、ダウンロード版9,800円。現在、同社Webサイトにて、先行販売を行っている。

PICMOは、アニメーション作家・うるまでるびや、誰でも簡単に3Dモデルが作れる研究「Teddy」で注目を集めた東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻(准教授)の五十嵐健夫氏、プログラマーである兵藤嘉彦氏が共同で開発したペイント&アニメーションソフト。ユーザーインタフェースは、初心者でもわかりやすいように、白い大きなキャンバスを中心としたシンプルな作りになっており、線のゆがみを自然な形で修正する「いい子いい子ペン」や、元の形を維持しながら変形する「形状記憶ひっぱりペン」を備えている。また、色の塗り直しの手間を省くため、RGB値の設定を変更するだけで色の変更が可能となっている。

アニメーション作家・うるまでるびの左からうるま、でるび

色の修正は、RGB値を変えることで行うことができる

アニメーション制作は、制作したイラスト上に制御点を設定し、マウスドラッグするだけで自然なアニメーションを作り出すことができる「ペグモード」と、イラストのポーズをあらかじめ数点登録し、その設定されたポーズ間をマウスドラッグすることでアニメーションを制作する「タクトモード」のふたつのモードを用意。また、プロユーザー向けにタイムラインを表示し、従来通り1枚ずつイラストを描いてアニメーションを制作することもできる。そのほか、制作したアニメーション音をつけることや、写真データを読み込んでアニメーションをつけることも可能だ。

ペグモード

タクトモード

マウスドラックの軌跡を録画することで、アニメーションをつけることができる

書き出しは、Flash SWFフォーマットをはじめ、QuickTime、一般的な静止画フォーマット(png、jpeg、svg)など、多彩なフォーマットに対応。「YouTube投稿機能」により、簡単に自分で制作したアニメーションをYouTubeに投稿することができる。ちなみに、以下のアニメーションは、発表会で実際にうるま氏が同ソフトを使って制作したもの。うるま氏は「コンピュータで絵を描くを考えもしなかった人たちに、このソフトを使ってもらい、アニメ制作の楽しさを感じてほしい」とコメントした。同社Webサイトから無料体験版をダウンロードすることも可能だ。