IDC Japanは12月7日、2009年上半期(1月~6月)の出荷実績と市場動向に基づく国内仮想化サーバ市場の最新予測を発表した。同発表によると、2009年の国内仮想化サーバ市場の出荷台数は6万1,000台で、前年と比較して1.6%の微減となる見込みだという。

2009年の国内サーバ市場全体の出荷台数が17.9%と二ケタの落ち込みとなるのに対し、仮想化サーバ市場が微減でとどまることについて、サーバー リサーチマネージャーの福冨里志氏は「国内のユーザー企業でもサーバ仮想化技術を採用メリットが広く浸透してきたとともに、x86サーバ向け仮想化技術の信頼性や導入効果に対するユーザー企業の過小評価はすでに払拭された。さらに、景気後退が仮想化技術を積極的かつ本格的に活用することで導入コスト削減を図ろうとする企業を増やしている」と説明している。

出荷台数は2013年に14万4,000台に上り、また、2008年~2013年の年間平均成長率はプラス18.3%と予測されている。2009年は一時的にマイナス成長になるが、2010年から2桁のプラス成長に復帰し、その結果、2013年の国内サーバ仮想化比率は2009年の12.3%から10.9ポイント伸長して23.2%になる見込み。

出荷金額は1,331億円に上り、また、2008年~2013年の年間平均成長率はマイナス4.2%となると予測されている。同社では、2012年からはプラス成長に復帰するものの、2009年から2011年まではそれまでのマイナス成長を補うことはできないと見ている。

「出荷台数ではx86サーバと同サーバ向け仮想化ソフトウェアにより牽引される。当面は他サーバ(RISC/IA64サーバ、メインフレームなど)中心の市場からx86サーバ中心の市場構造への転換期となり、一時的に市場規模が縮小することになる。国内仮想化サーバ市場においてもx86サーバだけが成長セグメントになる」(福冨氏)

国内仮想化サーバー市場の出荷台数予測、2007年~2013年 資料:IDC Japan