Intelは12月2日(米国時間)、Intel Labsの研究チームが、48コアの研究用プロセッサ「Single-chip Cloud Computer (SCC)」を公開した。同社では、2010年にこの研究用チップを100個以上、業界や大学などに提供し、ソフトウェアアプリケーションやプログラミングモデルの研究開発で協力する計画。

Intelが開発したSCCのダイ写真

同チップは、45nmのHigh-K / Metal Gate(HKMG)プロセスを採用。2コアを1Tileとし、それぞれにルータ回路を搭載。各Tileごとに、2次元のメッシュ状に組まれた帯域幅256GB/sのネットワークで接続されており、ネットワーク上には4つのDDR3メモリコントローラが含まれ、最大64GBのメモリを管理することができる。

2コアを1Tile、4Tileを1Bankとし、電圧をそれぞれで制御するほか、各Tileごとに動作周波数を制御、それぞれが用途に応じた処理を独立して行う

コアとしては第2世代PentiumであるP54Cを採用。4Tileを1Bankとし、それぞれを異なる電圧で管理することが可能なほか、各Tileごとに動作周波数を選択することが可能であり、消費電力は最少で25W、最大で125Wで動作する。

同社ではクラウドコンピュータリングを支えるデータセンタには数千台規模のネットワークに接続されたコンピュータがPB規模のデータなどを処理しているが、より高密度化を実現しながら、低消費電力化も実現すること、および開発効率や並列処理のプログラミングを容易にすることが求められており、その解決に向け、1チップでクラウドコンピューティングを支えるデータセンタのようなことができることを目的にSCCは考え出された、と説明する。

1チップながら、複数のコンピュータが存在しているような状況を構築できるため、データセンタ上の物理的なサーバ台数の削減が可能となるというのが同社の主張

なお、同チップの詳細は2010年2月に米国で開催されるThe International Solid-State Circuits Conference (ISSCC)にて語られる予定である。

ISSCCで発表される内容の要約。567mm2 processorと書かれていることから、ダイサイズがこれに当てはまると思われ、相当大きなダイだということが見てとれる。