東京電力は12月3日、神奈川県川崎市の浮島、扇島において、合計出力約2万kWの太陽光発電所を建設するメガソーラー計画を共同で進めることについて合意、具体的な建設や運営期間などに関する基本協定を締結したことを発表した。

基本協定の主な内容は以下の通り。

  • 川崎市と東京電力との共同事業として実施する。
  • 川崎市は、太陽光発電所の一部土地の提供に加え、本計画を通じた太陽光発電などの普及啓発活動を推進する。
  • 東京電力は、太陽光発電所の建設・運転を担う。
  • 本計画の運営期間は、浮島太陽光発電所の営業運転開始の日から18年間とする。

川崎市と東京電力のスキーム図

今回計画されている合計約2万kWの太陽光発電所の年間の発電電力量は、一般家庭約5,900軒分の年間使用電力量に相当する約2,100万kWhが見込まれており、これによるCO2排出量削減効果は年間約8,900t(一般家庭約1,700軒分の年間CO2排出量に相当)が見込まれることとなる。

太陽光発電設備の概要

なお、川崎市では、現在、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」として地球温暖化対策を進めており、公共施設への太陽光発電設備の設置や住宅用太陽光発電設備の設置補助など、低炭素社会の実現に向けた取り組みを進めている。

太陽光発電所の位置

一方の東京電力も、低炭素社会の実現に向けた非化石エネルギー比率の向上を目的として、今後もさまざまな取り組みを通して太陽光発電の普及拡大を支援していくとともに、自治体との共同事業を含め、メガソーラー発電の自社導入を目指していくとしている。