米国時間の5日に、米DARPA(国防高等研究計画局)が主催する「DARPA Network Challenge」が始まる。インターネット誕生40周年を記念して企画されたゲームで、米国内の10カ所に赤い風船が設置され、そのすべての位置を最初に突き止めた人に40,000USドルの賞金が贈られる。全米が舞台のゲームですべての風船を1人で見つけ出すのは不可能だ。インターネットを駆使して協力者を集め、効率的に目撃情報を集める必要がある。「適切なコミュニケーション、広範囲におよぶチームづくり、急を要する大規模な問題解決への対応などにソーシャルネットワーキングとインターネットがどのような役割を果たすかを調べるのが狙い」と、DARPAは説明する。

10個の風船は米国東海岸時間の12月5日午前10時に空中に上げられ、同日午後4時頃に取り込まれる。直径8フィート(2.44メートル)の気象観測に用いられる風船で目立つうえ、人がいる地域で近くの道路から見える範囲に設置されるという。

風船の位置情報を集めた参加者はNetwork ChallengeのWebサイトに緯度・経度のデータを提出する。誤差は1マイルまで。提出期限は米東海岸時間12月14日の午後12時。全くレポートのない風船が出てきた場合は、4個以下まではルールが修正される可能性がある。

賞金が支払われるのは1位のみ。情報を集め続けるか、それとも売るかという判断もゲームのポイントになる。