ジーエフケーマーケティングサービスジャパンはこのほど、全国の家電量販店および総合量販店(以下、量販店)の販売実績を基に、第3四半期(7月期~9月期)の電動アシスト自転車(以下、電動自転車)の販売動向について検証した結果を発表した。

量販店チャネルの販売実績を基にした各タイプ別の売れ筋上位5モデル。スタンダードなホームタイプを主流としつつも、スタイリッシュなシティ・スポーツ・ミニサイクルタイプも市場を牽引している

同社によると、消費者の近年のエコ意識および健康志向の高まりを背景に、電動自転車の販売は好調に推移。2008年12月の道路交通法改正(電動アシスト比率の1:1から1:2への引き上げ認可)も電動自転車販売の追い風となっているようだ。また、子育て中の主婦と高齢者を購入ターゲットにしてきた従来と違い、ユーザーの多様化が進んでいるという。

さらに、ガソリン価格の高騰に端を発した通勤・買い物時の自動車から自転車へのシフト、および原付バイクから電動自転車へのシフトも見られるようになり、電動自転車を含む自転車の需要は活性化しているとのこと。

価格帯では実売で9万円台が売れ筋で、数量構成比で3割強を占めており、10万円を切るモデルが6割から7割へ拡大している。

このほか、カラーバリエーションも需要の拡大に伴いライフタイルや個性に応え多様化し、需要を喚起しているという。

実売価格構成比(数量)。「10万円ラインを切るかどうかが消費者の購入心理に大きな影響を与えていると考えられる」(同社)

同社では、「電動自転車のデザイン・タイプの他に、購入決定要因として色も大きく影響を与えるものと思われる」としている

なお、同社では「(電動自転車は)ひき続き消費者のエコ・健康志向の高まりが追い風となり、市場の拡大が見込まれると同時に、電動自転車の心臓部であるバッテリーの高性能化・軽量小型化、およびメーカーによる値下げ努力も合わせて需要を喚起するだろう」とみている。