ナナオは11月30日、オフィスにおける従業員の離席時間の集計を基に行ったPCの使用時間に関する調査結果を発表した。

同社の発表によると、オフィスでは、1日の勤務時間(出勤時にPCの電源を投入してから、退社時にPCの電源を切る間)のうち、平均して29%はPCが使用されていないという結果が得られたという。

同調査では、日常的にPCを使用して業務を行う同社社員114名のPCにスクリーンセーバーとPCのロック状態を監視する計測ソフトをインストールし、PCの最後の操作からスクリーンセーバー起動までの間隔を3分間に設定して、10日間監視した。その際、スクリーンセーバーが起動している時間とPCがロックされている時間の合計を「離席時間」として計算した。

結果、1日当たりの平均離籍回数は13回、1回の離席時間の80%以上は20分間以内、2時間を超える離席時間は全体の0.78%ということがわかった。

同社はこうした状況におけるPCの省エネ運用方法として、液晶モニターは離席時に必ず電源ボタンを押してオフし、また、PCはOSの省電力モード移行までの時間を短くするなどを挙げている。

同社は人感センサーシステム「EcoViewSense」を搭載した液晶モニター「FlexScan EV」シリーズを提供しており、同製品の利用を推奨している。EcoView Senseは、ユーザーの離席を感知し、約1分後に液晶モニターの画面を自動でオフにして省電力モードへ移行させ、ユーザーが戻るとそれを感知して画面を自動的に点灯する。

さらにEcoView Senseには、同社製モニターコントロールユーティリティソフトを用いることで、液晶モニターに加えて、PCの電源も連動して待機(スタンバイ)状態に移行する拡張機能がある。