米Hewlett-Packard(HP)は11月23日(現地時間)、2009年度第4四半期(8-10月)決算を発表した。売上高は前年同期比8%減の308億ドルにとどまったものの、コスト削減効果とサービス部門の好業績から純利益(GAAPベース)が同14%増の24億ドルに達した。

事業部門別では、2008年に買収したElectronic Data Systems(EDS)を核とする「Services」が売上高89億ドル(前年同期比8%増)で、14億ドルの営業利益を計上した。その一方で「Enterprise Storage and Servers (ESS)」は売上高42億ドル(同17%減)で営業利益4億8100万ドル、「HP Software」が売上高9億6700万ドル(同16%減)で営業利益2億3400万ドルと伸び悩んだ。また「Personal Systems Group (PSG)」はPCの出荷台数が8%の伸びとなったが、PCの低価格化と価格競争の激化から同グループの売上高は前年同期比12%減の99億ドルだった。「Imaging and Printing Group (IPG)」は売上高65億ドル(同15%減)で営業利益が12億ドル。

ハードウエア関連を中心に景気減速の影響が色濃く残るものの、サービス部門が業績を下支えしており、CEOのMark Hurd氏の下で進められてきた事業の多様化が奏効している形だ。

2009年度通年では売上高1146億ドル(前年度比3%減)、純利益(GAAPベース)は77億ドル(同8%減)だった。