Entrepreneur - Business & Small Business

Mark A.R. Mitchell氏がEntrepreneurにおいて10 Mistakes to Avoid in the Mobile Officeのタイトルのもと、在宅勤務などで陥りがちな10の過ちと、その解決方法を紹介している。個人事業主にしろ、雇用されているタイプの在宅勤務にしろ、自宅などで仕事をする場合には高い自由度が得られる半面、生活に区切りをなくしてダラけてしまう危険性もはらんでいる。また逆に、そうした在宅勤務者に仕事を依頼することは、従来の指針で仕事を出すのとは違った対処が必要になる。

Mark A.R. Mitchell氏が紹介している犯しがちな過ちと解決方法は次のとおり。

データのバックアップに失敗する

データのバックアップ失敗はビジネスの失敗に直結する。自宅や移動中に作業しているとすれば、データを失うことでこれまで組み上げてきたすべてを失う危険性がある。外部記憶装置やオンラインサービスを活用するなどして毎日バックアップととること。

ネットワーク接続をケチる

チームメンバーとの連絡や顧客との連絡は必要不可欠なものといえる。この連絡部分のコストを削減することは、そのまま成功を減らすことを意味する。得られる可能な限り高速なブロードバンド接続を確保するようにする。

出勤していないからといってダラける

在宅勤務であれ移動中の作業であれ、オフィスはオフィス。実際に仕事をしているということを肝に命じておく必要がある。

出勤していないからといって仲間や顧客と実際に会わないで済ませる

他人と顔会わせをすることは大切。会社として働いているなら、時々本社に顔出ししておくことで仕事の動機を思い出すこともできる。在宅勤務なら顧客との顔合わせに出かけたり専門のカンファレンスに出席するようにする。アイディアを取得したり自分にとって重要な人物とやりとりする方法を模索しておく。

ITについて計画することなく仕事をおこなう

Mac、PC、BlackBerry、Palm Pre、iPhoneなどそれぞれが得意なITテクノロジを使って作業をするかもしれないが、これらは混沌とした状態を生む可能性がある。実際の仕事に使うべき時間をこれら技術をいじることに消費してしまう可能性がある。ITプランを立案し、何のために使うのかを明確にしておく。

在宅勤務者に対してとやかくと細かく管理指示を出す

人々が在宅勤務に魅力を感じる理由のひとつに自由度の高さがある。こうした人たちに対してアレやコレやと細かく管理を行おうとすれば、たちまちことはうまく運ばなくなる。熟練した者は仕事を完了させることに注力している。たとえ日中は別のことにいそしんで夜の10時になってから仕事をはじめるようなスタイルであったとしても、仕事はきちんと終わらせている。ミーティングに参加してほしいならその旨は連絡するようにする。午前10時になったからといって、向こうもデスクについて仕事をはじめているものだと期待するようなことはしていはいけない。

在宅勤務者のマネージメントをおこなわない

在宅勤務者に対してとやかくと細かく管理指示を出すことはよろしくないが、まったくマネージメントをおこなわないというのは、それはそれで問題がある。期待すべきことを明確にしていなければ、やはりことはうまく運ばない。目標を明確にし、そこへ到達するための道を示し、マイルストーンを提示するようにする。手助けが必要なときは遠慮なく申し出れる雰囲気を作っておく。ただし、あとは仕事を頼んだ在宅勤務者が自由に作業できるようにそれ以上はとやかくいわない。

在宅勤務者をよく調べないで雇用する

業務実績があればいいが、そうでない場合には「なぜこうした従来とは違う業務形式での仕事を望むのか」「どのようにして業務を推進していくのか」「自宅で作業している間、仕事を阻害する要因をどうやって処理していくのか」といった質問を通じて相手を見定めていく必要がある。こうした当然行うべき調査をしないようであれば、長期的にみてうまくいかなくなる。

仕事とそれ以外との境界線を曖昧にする

典型的な仕事場には空間の区切りが設けられている。出勤し、仕事が終われば帰宅する。しかしこれが在宅勤務ということになると、仕事と私事の区別が曖昧になりがち。仕事と私事の健全な区別をちゃんと設けなければ、どっちも被害をうけることになる。もし仕事場として区別するためのドアがあるなら、それば素晴らしいことだ。

在宅勤務を楽しんでいない

在宅勤務であるこいうことは、自分の仕事環境を好きなように形作り、仕事を終わらせるためのツールや技術を好きに選べるというユニークなチャンスを得ていることを意味する。この機会を活かして自分にとってベストな仕事場を構築できないとなると、こうした環境で仕事をする最大の意味を失っていることになる。