Xilinxは11月16日(米国時間)、コンバージョン不要のコスト削減製品「EasyPath 6 FPGA」を発表した。すでに設計実装の受け付けを開始、製品の供給は2010年の第4四半期からを予定している。

同製品は、FPGAベースのデバイスファミリが提供するすべてのデバイス、すべてのパッケージ、すべての速度グレード、すべての温度グレードをサポートするもので、ユーザーは、最低発注数の制限がないため、同社のハイエンドFPGA「Virtex-6 LX/LXT/SXT/HXT」のいずれのデバイスも設計の実装やコストの削減を期待できるようになるほか、6週間で生産体制を構築することが可能となる。

Virtex-6からEasyPath-6へ移行する際に、デザインの制約が増えることはなく、FPGA設計作業のやり直しや再最適化も不要、回路基板のレイアウトの見直しも必要ない。設計ファイルをXilinxに渡すことで、Xilinx側でSiウェハを標準FPGAと同じ電気的パラメータでテストを行い、ユーザー設計で用いられている特定のリソースに基づいて選り分けを行い、選択されたダイに組み立て、マーキング、最終テストをほどこし、機能性と性能を確保した製品として6週間以内にユーザーへと提供されることとなる。

また、EasyPath-6とVirtex-6は同一のアーキテクチャを採用しており、大量生産向けの設計であっても、マルチギガビット・シリアルトランシーバや PCI Expressエンドポイントブロック、トライモードEthernet MAC、DSP スライスといったVirtex-6に内蔵されているリソースを、そのまま組み込むことが可能である。