中井貴一、男性だらけも「意外にさわやか」--蜷川舞台『十二人の怒れる男』

蜷川幸雄が演出する舞台『十二人の怒れる男』の公開稽古が16日、都内にて行われた。

同作は、1957年に上映され、"法廷もの"の代名詞と呼ばれる映画『十二人の怒れる男』を舞台化した作品。物語の舞台は父親殺しの罪に問われた少年の裁判。誰もが有罪を信じていた中で、たった一人の陪審員(中井貴一)が少年の無罪を主張し――。演出に蜷川を迎え、中井、筒井道隆、西岡徳馬ら実力派の俳優12名が揃う。

「今回、蜷川さんは中高年演劇部の顧問です」と笑う中井(左から2番目)

今回が初顔合わせとなる蜷川と中井。蜷川がにんまりと「緊張しますね」とふると、「いや、僕がですよ(笑)」と中井が返し、蜷川舞台常連の西岡が「今回は(珍しく)灰皿が飛ばずに怒鳴り声も聞かない」と茶々をいれるなど、男同士のじゃれ合いをみせた。また、12人の男ばかりのメンバーに「最初はつまんないかな、と思った(笑)」と西岡が言えば、中井も「現場に行くのいやだなと思ったら、意外にさわやか! みんな稽古の1~2時間前にきて練習しています。おじいさんたちばかりで早起きちゃうらしいんですよ」と笑わせた。

見どころは「ベテランの方が多いので、濃厚なところ(笑)」とは筒井の弁

「演出は何もしていません。ぜひ演技を見ていただきたい」と蜷川が言い切るとおり、劇中では12人の陪審員たちが、それぞれの主張を激しくぶつけ合う、迫真の議論が繰り広げられる。はたして少年は無罪なのか――。2009年5月より日本でも裁判員制度が導入され、人を裁くということがより身近な問題となった今、まさにタイムリーな作品に仕上がっている。

『十二人の怒れる男』は、Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)にて11月17日~12月6日までの期間で上演。詳細はこちら

※西岡徳馬の「徳」の字は旧字体

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