米Dellは11月13日(米国時間)、スマートフォン市場への参入を正式に発表した。Androidプラットフォームを採用した同社初の携帯電話製品「Mini 3」が、年内に中国のChina MobileとメキシコのClaroから発売される。
スマートフォン製品の投入は、Dellが2年前から展開しているコンシューマ製品強化の一環だという。BlackBerryよりもiPhoneと競合することになりそうだ。
China Mobileは中国最大のモバイル通信事業者で、契約者が5億人を超える。Dellは今年前半に、PCメーカーとして初めてChina Mobileの3Gサービスを統合したネットブックをリリースした。Claroは、アメリカス最大のモバイル通信ネットワークAmerica Movil傘下として、ブラジルで4200万人以上にサービスを提供している。Dellは近年、モバイルインターネット製品・サービスに力を入れており、China MobileとClaro以外にも欧州・オーストラリア/ニュージーランドでVodafone、米国でAT&TとVerizon、シンガポールでM1とStarhub、マレーシアでMaxisなどと提携している。スマートフォン投入は、こうしたモバイル通信事業者との関係づくりを次のステップに引き上げるものになるとしている。
Mini 3の発売はChina Mobileが11月後半、Claroが年末になる見通し。製品の詳細は各パートナーが明らかにする。