セイコーエプソンは11月12日、電子ビューファインダ(EVF)向けに、0.52型でQHD解像度(960×RGB×540)で、約156万画素の高温poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature Poly-Silicon)を開発したことを発表した。すでに、サンプル出荷を開始、放送用・業務用カムコーダなどプロユースのワイド型EVFを主なアプリケーションとして想定している。

開発された0.52型HTPS

開発された製品はピントが確認できるような微細さを実現したほか、フルハイビジョンとの面積比が1/4と整数分の1にしたことで親和性を確保。また、カラーフィルタ方式を採用したことで、フィールドシーケンシャル方式で動きの速い被写体撮影や、流し撮りの際に起きることがあるカラーブレークアップ現象が原理的に発生させない作りとなっている。

画素ピッチは12(4×RGB)μm×12μm、表示色は約1,677万色で、色域はsRGBカバー率92%を達成。コントラストは280:1で、表面輝度はバックライトに依存するとしている。