サイエンス分野で重要と思う発明は「X線装置」。英ロンドンにある科学博物館が100周年を記念して行った一般投票で、5人に1人がこう回答した。人体を切開することなく体内を調べることを可能にしたX線技術は、医療に大きな影響を与えたと評価された。

科学博物館は設立100周年記念として、科学、工学、医学を含むサイエンス分野で重要と思われる発明や開発を10項目リストアップし、一般からの投票を募った。

約5万人が一般投票に参加した結果、1位となったのは「X線装置」。約9,500票を集めた。2位以降は、ペニシリン、DNA2重らせん構造、「Apollo 10」(アポロ10号指令船)、V2ロケットエンジン、スティーブンソンのロケット号(蒸気機関車)、「Pilot ACE」コンピュータ、ニューコメンの蒸気機関、「Ford Model T」(T型フォード)、電信機の順。

科学博物館は6月に上記の10項目を発表、「過去、現在、将来にわたり大きな影響を与えると思うもの」として一般による投票を募っていた。

X線は1895年、ドイツの物理学者Wilhelm Conrad Rontgen氏が発明した技術。同氏は1901年、物理学で初のノーベル賞を受賞している。