笠原健治 ミクシィ代表取締役社長

ミクシィは5日、2010年3月期上期(09年4月~9月)の連結決算を発表した。SNS「mixi」を中心としたインターネットメディア事業における広告販売が堅調に推移した一方、求人事業では市場の冷え込みの影響を受けた。

第2四半期連結累計期間の実績は、売上高が62億4,800万円、営業利益が18億6,000万円、経常利益が18億1,600万円、四半期純利益は9億3,900万円。インターネット事業が堅調に推移する中、「mixiモバイル」の広告販売が収益面に貢献した。(※連結財務諸表は前第3四半期連結会計期間より作成のため、前年同四半期との比較分析はありません)

事業別実績では、インターネットメディア事業の売上高が59億8,200万円、営業利益は22億3,500万円。売上高の内訳は、広告売上高が55億1,300万円、課金売上高が4億6,800万円。広告販売では、mixiモバイルに加え、mixiアプリを利用したコラボアプリなど新たな広告手法が好調に推移した。なお、11月よりmixiアプリ向け共通課金システム「mixiペイメントAPI(モバイル)」が開始される予定。

一方、「Find Job!」によるインターネット求人事業は、有効求人倍率の低下など事業環境が悪化しているとし、売上高が2億6,500万円、営業利益が1億8,800万円にとどまった。その他、中国進出などを含む新事業は売上高を計上しておらず、営業損失8,600万円を計上している。

主力サービスとなるmixiは2009年9月30日現在、ユーザ数が約1,792万人、月間PVがモバイル端末経由で約114.4億PV、PC経由で約45.2億PV。mixiアプリの提供により、PC経由でのアクセス減に下げ止まり感が見えるとした。また同社は、mixiのソーシャルグラフ活性化策として、招待不要で利用できるユーザ登録制を2010年2月に開始することを発表した。