ブレインストーミングをひとりでも活用する方法

    後藤大地  [2009/11/04]

    SitePoint: New Articles, Fresh Thinking for Web Developers and Designers

    新しいアイディアを生み出す思考法のひとつにブレインストーミングと呼ばれるものがある。集団会議で新しいアイディアを生み出すために使われる方法で、特定の議題に対してとにかく批判をせずに意見を出し合い、誰かのアイディアで自分の思考が刺激され、また別のアイディアが出てくるというフェーズを繰り返す。こうして相互に知的な刺激がおこなわれ、新しいアイディアを生み出していく。

    ブレインストーミングは自分以外の他の誰かがいるというところがポイントとなるが、これを一人で思考する場合にも適用するという内容をAlyssa Gregory氏がSitePointにおいて、3回の記事にわけて紹介している。

    紹介されている方法は次のとおり。

    議題の選定と事前準備

    広い議論を対象とするとブレインストーミングはうまくいかない。対象は絞り込んで、ある程度限定された議題にしておく。またどこまで求めるのかという基本原則は最初に決めておく。メモ用紙とペン、またはPCでメモ用のアプリケーション、アラームやタイマーを用意。ほかから干渉を受けることがない静かな環境と、ある程度のまとまった時間を設ける。最初は20分程度のまとまった時間を用意しておきたい。頭はすっきりとさせ思考への準備を済ませておく。

    ブレインストーミングの実施方法の選択と実施

    自分ひとりでブレインストーミングするための方法はいくつもあるが、同記事では、ブレインストーミングのセッションごとにひとつかふたつの方法を選択してそれを実施するようにするといいと紹介されている。たとえば次のような方法がある。

    • ブレインダンプ: 書き方や文法、句読点などは無視して思いついたことをとにかく書き出していく。まずはじめに実践してみるべき方法
    • リスト: リストを作成していくことで議題に関連したタスクをまとめていく方法。詳細を詰める前の段階でアウトライン作りたい場合などに利用できる。一般的な視点からより細かい視点へ移る段階では複数のリストを作成することもある
    • チャレンジ: 仮定を設け、それに対して「なぜそうしなければならないのか」「代替方法はないのか」「ほかにできることはないのか」など問題解決を進めることで思考を進める方法
    • キュービング: 問題をそれぞれ3分から5分くらいの時間をとって「説明する」「比較する」「連想する」「分析する」「応用する」「議論する」という6つのステップで思考して書き出していく
    • ウェビング: 紙の真ん中に議題を書いたら、そこから連想されるアイディアをクモの巣のように派生させていく。書く場所はフォーマットは気にせず書き出していき、出し切ったところでグルーピングをはじめる。難しい手法だが、マスターできれば効果的な方法。マインドマップと呼ばれることもある

    アイディアを取捨する

    アイディアが出きったら、まず最初に定めた基本原則に立ち戻り、その基本原則に当てはまらないアイディアを削除する。関連のないアイディアや主題からはずれたアイディアも削除。もし価値のあるアイディアだが、今回は必要がないという場合にはリストをもう一つ用意して、そちらに書き込んでおく。次のブレインストーミングや、今後の計画立案のときに利用できる。

    分析する

    残ったアイディアから共通しているパターンやテーマを抽出する。そこから以前は考えたこともなかった視点が得られる可能性がある。そして共有性や発展のレベル、完全性などから新しくアイディアをまとめあげる。

    計画立案へ移る

    新しいアイディアをまとめ上げたら、それを実現するための計画を立案する。目標を設定し、目標を達成するための個別のタスクへと計画を落とし込んでいく。

    ひとりで思考する場合には他人から得られるアイディアがなく、思考が袋小路に陥ったり、同じパターンに始終する可能性がある。ブレインストーミングはこうした場合に効果的な方法だが、すでにある程度決まりきった思考パターンを持っている場合において、自分だけでブレインストーミング本来の効果を発揮できる思考作業を実施するというのはかなり困難なことともいえる。チャレンジ、キュービング、ウェビングなど複数の違った方法でアイディアを思いついていくというのは、ひとりで思考する場合に思考の多様性を持たせるという点で興味深い。

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