米Appleは10月29日 (現地時間)、「Apple TV 3.0ソフトウエア」の提供を開始した。ユーザーが各種コンテンツにより素早くアクセスできるように、メインメニューのデザインを刷新。iTunes Extra/ iTunes LP、Genius Mixのサポート、ネットラジオが新たに追加された。既存のすべてのApple TVが無償でアップグレードできる。

バージョン2.xのメインメニューは、iPodのユーザーインターフェイスに似たデザインだった。「ムービー」「テレビ番組」「ミュージック」などのメイン項目が縦に並び、どれかを選択すると次のサブメニュー画面に切り替わる。Apple TV 3.0のメインメニューではメイン項目が横に広がり、それらの下に、従来は次の画面だったサブメニュー項目が並ぶ。リモコンのサークルボタンを左右に動かすと主要項目を移動、上下に動かすとサブ項目を選択できる。コンテンツにアクセスするまでに画面を切り替える回数が減り、ボタンの少ないApple Remoteでより効率的に操作できるようになった。

少ない画面切り替えで各種コンテンツにアクセスできるApple TV 3のメインメニュー

Apple TV 2のメインメニュー

iTunes LPは、アートワークや歌詞、ライナーノーツ、写真、インタビュー、ライブパフォーマンスなどが含まれるスペシャル版のアルバムだ。iTunes Extraはそのムービー版で、インタビューやメイキング、フォトギャラリーなどが付属する。Genius Mixは、iTunesライブラリから12種類までのエンドレスミックスを作成する。なおApple TVで同機能を利用するには、iTunesを同日に公開されたバージョン9.0.2にアップデートする必要がある。iTunes 9.0.2ではApple TV 3.0への対応のほかに、グリッド表示に暗い背景オプションが追加され、またアクセシビリティ対応が向上している。