Juniper Networksは10月29日(米国東部時間)、同社のソフトウェアプラットフォームを一新、従来からのネットワークOS「Junos」に加え、アプリケーションプラットフォーム「Junos Space」、統合ネットワーククライアント「Junos Pulse」から成る、新たなJunosファミリを発表した。

JunosネットワークOS、Junos Space、Junos Pulseは、同一のコアデザイン、統合アプローチ、開発原則の下に構築されている。同一のソフトウェアプラットフォームとすることで、TCOを削減し、ネットワークを複雑性から解放、そしてさまざまなレイヤに渡るアプリケーション開発を促進することが狙いだ。

新「Junos」ファミリは単なるルータOSから総合ソフトウェアプラットフォームへと変貌を遂げた

Junosプラットフォームはすべて統一された設計原理のもとで展開される

Junos Spaceはネットワークアプリケーション開発者のためのJ2EEベースのオープンプラットフォーム。ネットワークサービスの生成とアクティベートを高速で実現する「Ehternet Activator」、記録されたネットワークイベントをもとに最適な経路を判断/提示する「Route Analyzer」、Juniperのサポートシステムと連携してネットワークトラブルを迅速に解決する「Service Now」の3つのアプリケーションが含まれる。価格は1万5,000ドルからで、フリーの体験版を試すことも可能。

Junos Pulseは、UAC、SSL VPN、WANといった接続形態にかかわらず、またユーザがどこから接続していようとも、同一のセキュアなネットワーク環境を提供する統合型ネットワーククライアント。これにより、各ネットワーク上のユーザは、プロトコルやデバイスの違いによる設定の複雑性に悩まされる必要がなくなるという。既存のJuniperネットワーククライアントももちろん統合できる。Junos Pulseの提供開始は2010年第1四半期が予定されており、価格は現在のところ未定。なお、TNC(Trusted Network Connect)には近い将来に対応する予定だという。