三洋電機は10月28日、ニッケル水素電池事業のうち自動車用途を除いた事業、円筒形リチウム一次電池、コイン形二次電池に関する事業、ニカド電池用極板加工事業の一部を、富士通の子会社であるFDKに譲渡するため、基本合意書を締結することを発表した。

同社が高崎工場で営むニッケル水素電池事業の権利・義務の一部は、同社100%子会社の三洋エナジートワイセルに承継させる。三洋エナジートワイセルの営むニッケル水素電池事業以外の事業を新設会社に承継させた上で、同社が新設会社の株式を取得し、同社が保有する三洋エナジートワイセルの全株式をFDKに譲渡する。

上記の譲渡株式数は4万2,900株で、譲渡価額は34億円。

ニッケル水素電池事業の譲渡の流れ

全三洋エナジー鳥取

また、同社が鳥取工場で営む円筒形リチウム一次電池事業・コイン形二次電池事業・ニカド電池用極板加工事業に関する権利・義務の一部は、同社の100%子会社の三洋エナジー鳥取に承継させる。その後、同社は保有する三洋エナジー鳥取の全株式をFDKに譲渡する。

上記の譲渡株式数は9,000株で、譲渡価額は30億円。

円筒形リチウム一次電池事業・コイン形二次電池事業・ニカド電池用極板加工事業の譲渡の流れ

市販用ニッケル水素電池「eneloop」の製造は引き続き現三洋エナジートワイセルに委託し、販売は同社がグローバルに販売していく。