サイエンスパークはこのほど、情報セキュリティシステムの構築に利用できる開発キット「Driverware デバイス制御SDK」の最新版を10月30日に販売開始することを発表した。同製品の販売対象は、自社で情報セキュリティシステムの構築を目指す大手SIベンダーなど。

同製品は、API を使用した簡易インタフェースを提供することで、アプリケーションに依存しないドライバレベルでの強固なセキュリティを組み込むことを可能にする。

同社は、ユーザー企業でパッケージ製品の高額なライセンスと年間保守料が大きな負担となっている一方、情報セキュリティシステムを提案するSIベンダーではパッケージ製品を用いると他社との差別化が難しいうえ、ユーザー企業の運用要件に合わないなどといったコスト以外の問題を抱えているという背景を踏まえ、同製品の提供を開始した。

同製品の主要機能は、ファイルアクセス制御、印刷制御、ネットワーク制御、ログ収集だが、最新版では、「認証がされなければ、ファイルの持ち出しや印刷を禁止する」という認証通知機能を追加しWindows 7に対応した。

姉妹品の「Driverware 暗号SDK 」は2010年春に新バージョンの販売が開始され予定。

Driverwareの技術の仕組み