日本電気は10月26日、サービス実行基盤ミドルウェアの新版「WebOTX V8.3」をリリースすると発表した。

WebOTXは、Java EEをベースに、サービス統合基盤、音声認識/音声合成、RFID/センサーなど、さまざまな機能を追加可能なミドルウェア群。新版では、「アプリケーションサーバ製品における運用性の向上とバッチ処理の効率化」、「アプリケーション統合を容易に実現するサービスインテグレーション製品の強化」、「仮想化環境に対応した新たなライセンス体系の導入」の3つを柱に、多くの改善が施されている。

主な変更内容は以下のとおり。

  • アプリケーションサーバ「WebOTX Application Server」において、複数台のサーバに対して一括で環境設定が可能な運用管理機能を新たに追加
  • Javaバッチプログラムに対応したアプリケーション実行基盤「WebOTX Batch Server」を新たに製品化。Spring Batchフレームワークを活用し、プログラムの起動性能を大幅に改善した
  • フロントエンドマッシュアップ基盤として、複数のシステムを1つのポータル画面に集約する企業情報ポータルソフトウェア「WebOTX Portal」を強化
  • バックエンドマッシュアップ基盤として、システム間連携を行うソフトウェア「WebOTX Enterprise Service Bus(以下、ESB)」を強化し、高度な経路制御を実現
  • アプリケーションサーバ「WebOTX Application Server」において、物理サーバ単位でのライセンス体系を新設
カテゴリ 製品名 希望小売価格 出荷開始予定日
アプリケーションサーバ製品 WebOTX Application Server Express V8.3 27万5000円 2010年4月8日
WebOTX Application Server Foundation V8.3 120万円~ 2010年4月8日
WebOTX Application Server Standard V8.3 200万円~ 2010年4月8日
WebOTX Application Server Enterprise V8.3 450万円~ 2010年4月8日
WebOTX Batch Server V8.3 50万円~ 2010年4月8日
サービスインテグレーション製品 WebOTX Portal Express V8.3 30万円~ 2010年4月8日
WebOTX Portal V8.3 400万円~ 2010年4月8日
WebOTX Enterprise Service Bus V8.3 350万円~ 2010年4月8日
「WebOTX Application Server」の仮想ライセンス製品 WebOTX Application Server Foundation Virtual CPU License 96万円 2010年1月5日
WebOTX Application Server Standard Virtual CU License 160万円 2010年1月5日
WebOTX Application Server Enterprise Virtual CU License 360万円 2010年1月5日

NECでは、今後3年間で6万システムの導入を目指している。