三洋半導体は10月26日、LED照明の制御用として、トライアック、PWM、アナログの3つの調光方式に対応した絶縁/非絶縁型LED照明用電源コントロールIC「LA5121M」を開発したことを発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は100円。2009年11月からは月産2万個で量産を予定している。

絶縁/非絶縁型LED照明用電源コントロールIC「LA5121M」の外観パッケージ

LED照明の調光には、マイコンで制御を行うPWM方式、可変抵抗で制御を行うアナログ方式、位相を制御するトライアック方式の3つがあるが、トライアック方式は従来の白熱電球で用いられてきた調光方式であり、既存施設の調光用設備をそのまま利用してLED照明への切り替えることが可能となる。

また、高耐圧MOSFETを外付けで構成することで、1Aを超えるLED電流も制御可能。家庭用電球型のLED照明から、街路灯などの公共用LED照明設備まで、幅広いアプリケーションに対応することができるほか、トランスを使用して安全性を保持する「絶縁型」と、トランスを使用せず電源回路基板サイズの小型化と低コスト化に貢献する「非絶縁型」の2タイプを用意。これにより、アプリケーションに応じて最適なLED照明を構成することが可能となった。

さらに、安全面に配慮し、異常な温度を検出した時に駆動を停止するサーマル・シャットダウン機能(熱保護回路)や低電圧時に駆動を停止するアンダーボルテージ・ロックアウト機能など、安全性確保に必要な機能を内蔵している。