富士通は10月26日、企業内のすべての業務活動を記録するソフトウェア「Interstage XML Business Activity Recorder」の販売を開始したと発表した。同製品は、すべての業務活動をXML形式のデータで一元的に記録するデータベースを自動的に作成する。

同製品を利用する企業は、業務活動の記録として管理されている一元化したデータベースを活用して、経営者や事業管理者など利用者の立場や役割に応じた観点・角度から分析が可能になり、経営の品質や業務管理の精度と効率を向上させることができる。

同製品は、同社製ミドルウェア「Interstage」で培った技術と、同社が提供する統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA」におけるノウハウを融合したもの。

Interstage XML Business Activity Recorder

同製品には各業務システムを横断的に結ぶサービスバスを経由して非同期メッセージング処理を行いながら収集する方式が採用されているため、業務の流れを止めることなく、情報をもれなく一元的に記録できる。

複数の業務システムにまたがる情報を一元的に記録する仕組み

従来は、データベースに記録された集計項目ごとに複数回の検索を行うことでデータを抽出していたが、同製品は同社独自のSIGMA検索技術を用いることで各集計項目に事前定義を行うことなく、1回の検索で必要なデータを抽出できる。

価格は350万円からで、提供開始は12月中旬の予定。動作環境はサーバがWindows Server 2003/2008、クライアントがWindows XP/Vista。