米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、USBパワー(USBポートからの電源供給)と保護機能を提供する昇圧型スイッチング・レギュレータ「TPS2500」「TPS2501」の2製品を発表した。2製品はバッテリ動作のポータブル機器、セット・トップ・ボックス、プリンタほか、5V電源なしのUSBアプリケーション向けに開発されたもので、いずれもすでに量産出荷を開始しており、1,000個受注時の単価は1.20ドルとなっている。

昇圧型スイッチング・レギュレータ「TPS2500」のパッケージ外観イメージ

2製品ともに電流制限スイッチを内蔵しており、1.8V~5.25Vの入力電圧で5V USBパワー標準規格の要件を満たす統合ソリューションを提供するため、基板実装面積を削減できる。出力の電流制限は1本の外付け抵抗で130mA~1,400mAの範囲で設定でき、1個のデバイスで最高2個のUSBポートをサポート可能だ。

また、高効率の同期整流昇圧コンバータを内蔵しており、3.3V入力時、代表的なUSB電流範囲において、94%を超える電力変換効率を実現できる。

さらに、TPS2500は軽負荷時に高効率を提供するパルス・スキッピング・モードを搭載しているほか、TPS2501はEMI(電磁干渉)に敏感なアプリケーション向けに、固定スイッチング周波数の動作を提供している。