かんぽ生命は8日、民営化前にシステム開発業務を委託していた日本情報通信開発(JICD)の社員が所有するPCがコンピュータウイルスに感染したことにより、簡易生命保険契約の顧客1万3,574人の情報が、ファイル共有ソフト「Winny」を介しネット上に流出していたと発表した。

かんぽ生命では、民営化前の日本郵政公社 簡易保険事業総本部だった2007年3月当時、JICDにシステム開発を委託していた。かんぽ生命によると、今回情報を流出させたJICDの社員は、同社が禁止していたにもかかわらず、作業のため、JICDのPCから自宅PCに顧客情報をメール送信し、その後、保存していたことを忘れていた。

この約2年半後となる2009年10月7日、このPCがウィルスに感染し、顧客情報がファイル共有ソフト「Winny」を介しネットワーク上に流出していたことが判明。流出した情報は、簡易生命保険契約者1万3,574人のカナ氏名、生年月日、住所コードなどとなっている。かんぽ生命によると、ネット上への情報流出は2009年10月4日から始まった。同PCは「流出発覚後、直ちにインターネットから切断し回収した」(かんぽ生命)という。

同社では、情報が流出した顧客へ詫び状を送付し、謝罪する。また、この件に関する問い合わせ窓口を案内し、「不審な問い合わせなどがあった場合の連絡を受け付けるなど、二次被害の防止に万全を期す」としている。

問い合わせ窓口は以下の通りとなっている。

「かんぽ生命保険 コールセンター」

電話番号 : 0120-552950(フリーダイヤル)

受付時間 : 平日 9:00~21:00、土・日・休日 9:00~17:00(1月1日~3日を除く)